七人の侍

やっと見た。
え、今まで見てなかったのと思われるが、恥ずかしながら見てなかった。
別に避けてたわけじゃないけど、敢えて見ようとしなかったからかな。
言わずと知れた超有名、黒澤明監督の作品。
で、見た感想は、確かにいい映画で名だたる監督たちがオマージュやらインスパイアして作りたくなる作品だ。
7人とも個性的で、しかも剣の腕もまちまち*1
それがまた魅力的。
ただ、欠点があるとすれば、農民はそんなに弱くないぞ、と。
ま、そういう歴史的な考証は多少不満はあるけど、戦闘シーンや小物類はかなりの力の入れよう。
最近の日本の映画にない、手の込んだ作りは見習わなければいけないと思うね。
また、台詞は聞き取りにくかったけど、一言一言に重みがあったし、あえて台詞をなしにしているところがあって、そういうところも最近ないなぁと思う。
あと、単純に農民=弱者=正義みたいな構図になっていないってのも良かった。
落ち武者狩りの描写やラストシーンとかね。
多分、日本の映画でそういう多面的な要素を持っているのは、この作品みたいないいものがあるからかな、と勝手に考えてみる。
どう?って聞かれると、即答でいいぞ、と答えられる、そんな良作。

*1:ここ大事